口臭とピロリ菌の関係性!どんな臭いが出る?

ピロリ菌って胃に棲みついてるあれでしょ。

胃の中に菌があるのってどうなの?口臭の原因になっていることもあるの?
って気になることがりますよね。

実際にピロリ菌が口臭の原因になっていることはあります。

ここでは、ピロリ菌と口臭の関係性について簡単にまとめています。

ピロリ菌って一体何なの?

ピロリ菌のイメージ画像
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)とは本体の長さが4ミクロンの細菌で、私たちの胃の粘膜に棲み付いている菌のことです。

一昔前は、「胃には強い殺菌効果を持つ胃酸があるから細菌は存在しない」と考えられていました。

しかし、1994年にWHO (世界保健機構) の外部組織であるIARC (国際がん研究機関) は「ピロリ菌は胃がんの原因である」と発表され、ピロリ菌が胃炎や胃潰瘍といった病気と深く関わっていると言われています。

ピロリ菌の感染で必ずしも潰瘍や胃癌を発症するわけではありませんが、次のような病気リスクがあるとも言われています。

  • 胃炎:ピロリ菌の持続感染が引き金になって胃の粘膜に炎症が起こる
  • 胃・十二指腸潰瘍:胃や十二指腸の粘膜が傷付いてえぐられた状態になる
  • 胃がん:胃粘膜内の細胞がガン細胞になって増殖を繰り返す
  • 機能性ディスペプシア:原因不明の胃の痛みや胃もたれが続く

ピロリ菌を除菌する治療を受けることもできますが、除菌治療は医師の間でも議論があるようです。

口臭とピロリ菌の関係性についてまとめてみた

ピロリ菌がアンモニアを分泌
口臭は口の中に原因が潜んでいることが多く、全口臭の80%以上が口腔由来と考えられています。

しかし、胃のピロリ菌感染症が原因で口臭が引き起こされているケースも珍しくありません。

ここでは、口臭とピロリ菌の関係性について簡単にまとめてみました。

    口臭とピロリ菌との関係性

  1. ピロリ菌は胃酸で死滅しないようにアンモニアを分泌している
  2. アンモニアで胃酸を中和しているため、胃の中でも生きていくことができる
  3. このアンモニアによって慢性胃炎や口臭に繋がる

アンモニアと聞いて、おしっこの臭いをイメージする方は多いのではないでしょうか。

ピロリ菌に感染している人はアンモニアの分泌量が多くなりますので、口臭の悪化にも繋がりやすいというメカニズムです。

ピロリ菌が口臭をアンモニア臭に変化させる

ピロリ菌による口臭でどんな臭いが出るのかは、人によって違いがあります。

一概には説明できないものの、口腔内が原因の口臭は腐った玉ねぎのような臭いがするのに対して、ピロリ菌が原因の口臭は尿のような臭いや卵が腐った臭いが出るのが特徴

これは上記でも説明したように、ピロリ菌が自分の身を守る目的でウレアーゼと呼ばれる酵素を分泌し、アンモニアのバリアを作り出すのが大きな理由になっています。

胃の中で発生したアンモニアが充満すれば、血液の中に取り込まれて肺に運ばれて呼気として漏れて口臭が悪化するわけです。

また、ピロリ菌で慢性胃炎や胃潰瘍を発症している人は口臭が酷くなりやすく、その詳しい仕組みについて見ていきましょう。

    ピロリ菌が口臭に及ぼす影響

  1. ピロリ菌が胃の中で悪影響を及ぼすことで炎症が引き起こされる
  2. 慢性胃炎や胃潰瘍になると胃の働きが低下して消化不良を起こす
  3. 食べ物がしっかりと消化しきれずに胃の中に停滞する
  4. 体内で発酵すると悪臭ガスの硫化水素が発生しやすくなる
  5. 血液を通して肺に運ばれると呼気として漏れ出て口臭が酷くなる

「卵が腐ったような口臭がする」「尿のような臭いが出ている」と指摘された方は、口腔内ではなくピロリ菌が原因だと考えた方が良さそうです。

ピロリ菌に感染しているかどうかのチェックリスト

アンモニアのような口臭が出ているだけで、ピロリ菌に感染していると言い切ることはできません。

そこで、以下ではピロリ菌に感染しているかどうかのチェックリストを感染疑い度が高い順に並べてみます。

    ピロリ菌感染の可能性が高い人

  • 慢性胃炎と医師から診断された(慢性胃炎の原因の90%はピロリ菌)
  • 胃潰瘍や十二指腸潰瘍と診断された(原因の70%~90%はピロリ菌)
  • 胃痛や胃もたれの症状が日常的に続いている
  • 1960年以前に生まれた人(まだ上下水道が普及していなかった)
  • 衛生環境の悪い地域や国で暮らしていたことがある
  • 自分の家族や親戚にピロリ菌の感染者がいる

該当する項目が多ければ多いほど、ピロリ菌感染の可能性が高いと判断できます。

病院では検査用の薬を服用した後に息を調べる「尿素呼気試験」、血液や尿を調べる「抗体検査」、便の中を調べる「便中抗原検査」といったピロリ菌感染の検査が行われていますので、不安な方は一度受診してみてください。

ピロリ菌が原因の口臭はセルフケアでは対策できない

ピロリ菌が原因の口臭は、セルフケアで何とかできるものではありません。

まずはあなたの口臭の原因がピロリ菌であることを確かめる必要があります。

根本的な原因を取り除かない限りは口臭の症状は良くなりませんので、病院やクリニックを受診してピロリ菌の除菌治療を行うべきです。

ピロリ菌の代表的な除菌治療は3剤除菌療法と呼ばれている方法で、大まかな流れをまとめてみました。

    ピロリ菌除菌療法の流れ

  1. 7日間の一次除菌を行う
  2. 除菌判定検査を行う(80%の人は成功する)
  3. 7日間の二次除菌を行う
  4. 除菌判定検査を行う(95%の人は成功する)

1ヵ月~2ヵ月後に効果判定を行い、陰性になればピロリ菌の除菌治療は完了です。

二次除菌では95%の人が成功しますので、除菌はそこまで難しくありません。

ピロリ菌の除去で胃腸の調子が良くなれば口臭の改善に繋がる可能性が高いので、一度専門医に相談してみましょう。

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ピロリ菌に感染していることで即座に口臭や健康を害するものではないことに注意が必要ですね