以前から使っている銀行印と同じ印鑑で実印として登録してしまった。
危険性があるという話も聞いたけれど、どういった危険性があるのかわからない。
今からでも別の印鑑で登録した方が良いのか悩みますよね。
ここでは、実印と銀行印を同じにするメリット・デメリットについてお伝えしていきます。
実印と銀行印を同じにできる？
実印と銀行印は、どちらも事前に登録して使用する大変重要な印鑑ですね。
同じ印鑑を銀行印と実印として登録することは、手続き上は全く問題ありません。
理由は、登録先が「市町村役場」と「各銀行」と別組織であること、そして役割が違うため、関係性がないからですね。
ですから、実印と銀行印が同じ印鑑であっても、何かに違反しているわけではありません。
実印の役割
実印とは、事前に市町村役場の窓口で印影を登録しておくことで、実印として使用できるようになります。
そして、登録した印鑑の印影を「印鑑証明書」として、市町村役場が証明してくれるのです。
これにより、契約書などに実印を押印し、印鑑証明書を添付することで、契約相手方はあなたの押した印鑑が実印であることを確認できるようになります。
つまり、確かにあなたの意思によって契約したものであると、双方が確認することができるのです。
実印を使用する取引としては次のようなものがあります。
- 自動車の購入
- 不動産登記申請
- 不動産売買
- 住宅ローン契約
銀行印の役割
銀行口座を開設する際、届出印として印影を登録している印鑑のことですね。
以下のような取引を窓口で行う際、銀行印が必要になってきます。
- 口座振込
- 出金
実印はお住いの市町村役場で登録しておくのに対し、銀行印は各銀行の口座ごとに登録しておくところが違いになります。
最近では、スマホアプリから口座が開設できるなど、銀行取引に必ずしも銀行印が必要というわけではなくたってきました。
実印と銀行印を同じにするメリット
実印と銀行印を同じ印鑑にすると次の２つのメリットがあります。
- 印鑑が１本なので管理が楽になる
- 購入する印鑑が１本なので安く済む
管理する印鑑が１本だけですから、収納場所も忘れにくいですし、省スペースで事足ります。
また、何かの手続きをするにしても、「これは実印？」や「こっちが銀行印？」などと迷うことはありませんよね。
さらに、購入コストも約半分で済みますよね。
１本あたり１万円の印鑑だったとすると、１万円が浮いてくるわけですから安く済みます。
実印と銀行印を同じにするデメリット
「盗難や紛失したときの被害範囲が広くなる」
この１点ですね。
デメリットがひとつというと悪くないような気がしてしまいますが、最大のセキュリティリスクですよね。
危険性が非常に高くおすすめできません。
印鑑が盗難や紛失すると、市町村役場にも各銀行にも手続きを行わなければならず、その間にも被害が拡大する恐れがあります。
実印と銀行印は別にするのがベスト
実印と銀行印を同じ印鑑にしてしまい、紛失や盗難被害にあったとすると、「勝手にお金を借りられてしまった」「勝手に高額商品を契約されてしまった」などの被害が考えられます。
管理の楽さは魅力的ではありますが、被害にあった場合のことと比較して考える必要があります。
スマホ１台に多くの決済方法を集めている場合も同じですよね？
そのスマホをどこかに落とした場合のことを考えてみてください。
被害がでなかったとしても、多くの会社に取引停止の手続きを行わなければなりません。
その間、決済できなくなってしまうわけですから、非常に困ってしまうはずです。
あたなの大切な資産を守るためにも、実印と銀行印は別の印鑑を登録し、できることなら別の場所で保管するのが望ましいのです。
面倒くさいことをするから、セキュリティは高まるのだと考えるようにしましょう。
実印と銀行印をセットならお得に購入が可能
実印と銀行印を別の印鑑にするとなると、印鑑を２本購入しなければなりません。
そんなとき、セット販売しているお店を利用することで、少しでも安く購入できる可能性があります。
実店舗でもネット通販店でも、「実印と銀行印の２本セット」や「実印・銀行印・認印の３本セット」で販売されていることが多くあります。
他にも、「はんこプレミアム
」という通販大手なら、チタンや黒水牛など毎日本数限定で割引販売されていますので、単品の購入でもお得に購入することができます。
また、セット販売を使って家族と一緒に購入するというのも良いでしょう。
