印鑑を作成するとき、一番先に思いつく素材といえば「黒水牛」ではないでしょうか。
黒水牛の印鑑を使用している人は多く、黒水牛の印鑑を使っておけば安心と考えている人も多いでしょう。
そのため、黒水牛という素材についてちゃんと知ろうとした人は少ないです。
ここでは、人気印材の黒水牛という素材の特徴やデメリットについてお伝えしていきます。
黒水牛とはどんな素材?

漢字のとおり、黒水牛の角を使った素材で、古くから印鑑の素材として人気があります。
黒水牛の特徴
- 価格と機能性のバランスが良い
- 木材系と違って、朱肉を吸い込む心配がない
- 部位により価格が異なる
- 強度と適度な粘りで彫刻しやすい
そして、水牛系は角の場所により強度や色が異なってきます。
多くのお店では、「上芯持ち」「芯持ち」「芯なし」の3段階に分かれています。
芯持ちは角の中心部に近い部分のことで、芯なしと比較して耐久性がとても高いため、実印や銀行印とする場合は、「芯持ち以上」の部位を選ぶようにしてください。
オランダ水牛との違い

オランダ水牛も黒水牛と同じく、水牛の角を素材としています。
特徴も黒水牛と同じと考えてよいでしょう。
黒水牛と違うのは、オランダ水牛の場合は「濃色」「中色」「淡色」と色によって価格が違う点です。
白に近い部分ほど価格が高くなりますが、高いから良い素材というよりも、デザイン的な好みによって選びます。
価格としては、オランダ水牛の方が黒水牛よりも高くなるのが一般的です。
黒水牛印鑑の3つのデメリット
乾燥に弱い
動物系の角は、私たち人間の爪などと同じく有機物です。
「乾燥に弱い」というのが最大の弱点。
長く使うためには、後述するようなメンテナンスが必要になります。
枠が欠けやすい
先ほどお伝えした通り、黒水牛は有機物です。
私たち人間の爪を想像していただければわかると思いますが、乾燥してしまったとき、割れやすくなります。
そのため、黒水牛の印鑑は、木材系よりも枠の部分が欠けやすいというデメリットがあります。
劣化するとプラスチックのような質感になる
お店にもよりますが、黒水牛の印鑑をより漆黒に見せるため、印材を染めて販売していることがあります。
そのような素材の場合、経年劣化してくると黒色のプラスチック印と同じような質感となり、高級感を感じることはできません。
染め無しの黒水牛であれば、天然の素材の模様が浮き出ていて高級感があります。
もちろん、染め無しの黒水牛は、染めたものよりも高額になります。
黒水牛の印鑑の保管・メンテナンス方法
- オリーブオイルなどで拭きあげる
- ケースに保管する
どちらも乾燥を防ぐのが最大の目的です。
①は、適度な油分を与えて乾燥を防ぎます
椿油やオリーブオイルを少し布につけ、全体を軽く拭きあげます。
②は、印鑑ケースに保管し、外の空気と接しないようにすることで乾燥から守ります。
黒水牛の値段相場
現在では、芯持ち以外の素材は品質が低いため扱われていることはほとんどありません。
そこで以下の表は、「芯持ち(染め有)」と「芯持ち(染め無)」の価格を通販店ごとにまとめてみました。
(サイズは、実印にも銀行印にも使用されることの多い15mmの価格となっています。)
通販店名 | 黒水牛芯持ち | 黒水牛染め無し |
---|---|---|
はんこプレミアム | 4,280円 | 5,980円 |
印鑑の匠ドットコム | 3,280円 | 4,080円 |
ハンコヤドットコム | 5,500円 | 7,540円 |
はんこdeハンコ | 3,450円 | 4,450円 |
いいはんこやどっとこむ | 3,980円 | 5,980円 |
- 黒水牛芯持ち(染め有):3,280円~5,500円
- 黒水牛芯持ち(染め無):4,080円~7,540円
手頃な価格ということを考えれば、乾燥に弱いというデメリットがあったとしても優秀な素材と言えますね。
実印には黒水牛とチタンどちらが良い?
素材の色や風合いなど、好みを度外視して、機能性や捺印性だけで判断するのであれば、圧倒的に「チタン」がおすすめです。
チタンは、黒水牛のように「乾燥に弱い」「欠けやすい」などのデメリットはありません。
さらに、朱肉のノリの良さは象牙と同等とも言われており、印鑑として非常に優秀な素材です。
ただひとつ、チタンのデメリットとして挙げるならば「重量」が重いという点と、黒水牛よりも価格が高いということです。
ただ、どちらも印鑑として実績のある素材ですから、質感や予算の都合にあわせて選ぶと良いでしょう。
黒水牛の印鑑購入におすすめの通販店
黒水牛の印鑑は、動物性のものですから、それぞれ1点モノとなります。
そのため、購入するお店により品質に大きな違いがでる素材といえます。
そこで、良い素材をできるだけ安く買えるお店として「はんこプレミアム」を紹介しておきます。

印材の卸売問屋出身の印鑑のネット通販大手。
そのため、質の高い素材をできるだけ安く販売できるという点では、はんこプレミアムはベストでしょう。
ひとつひとつ印影をデザインしてくれますし、修正の依頼も可能。
手仕上げで作成してくれるので、黒水牛のデメリットである欠けやすいという点も少しは緩和されるはずです。
しかも、黒水牛は1日20本45%OFFの割引キャンペーンがあるので利用しない手はありません。