癌が原因の口臭の特徴

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起床時口臭や緊張時口臭、ホルモンバランスの変化による口臭は生理的口臭に分類されます。

年齢や性別に関わらず誰にでも引き起こされる可能性がありますので、決して病気というわけではありません。

しかし、口臭は癌が原因で引き起こされたり症状が悪化したりすることがあります。

生理的口臭と癌による病的口臭にどのような違いがあるのかについてお伝えしています。

癌が原因の口臭の特徴についてのまとめ

    生理的口臭と病的口臭の違い

  • 生理的口臭は身体のコンディションやストレスに対する感受性の違いで臭いの程度が変わりやすく、口腔内のケアで改善できる
  • 病的口臭は根本的な原因の病気を治さない限りはおさまらない(病気の原因を治療することで口臭を減らすことができる)

つまり、癌が原因の口臭は根本の病気を治療しないと改善できませんので、生理的口臭と違って非常に厄介ですね。

口腔ガンは口臭の大きな原因

口の中に引き起こされる口腔ガンは、口臭の大きな原因になる可能性があります。

口腔ガンの症状には、口内に腫れやただれ、出血といった症状が出ることがあるからです。

口腔ガンはできる場所によって、次のように複数に分類されています。

    口腔ガンの種類

  • 舌がん(ぜつがん)
  • 歯肉がん(しにくがん)
  • 口腔底がん(こうくうていがん)
  • 頬粘膜がん(きょうねんまくがん)
  • 口蓋がん(こうがいがん)
  • 口唇がん(こうしんがん)

私たちが住んでいる日本では年間で約6,000人が発症し、約3,000人が口腔ガンで死亡していると言われています。

口腔ガンで口臭の症状が悪化しやすいのは、口内に腫れやただれ、出血といった症状が出るのが理由になっているとお伝えしましたが、そういった口腔内の環境の変化で細菌が繁殖しやすくなり、口臭が酷くなると考えられています。

口腔ガンの主な原因は、「喫煙」「飲酒」「その他」の3つで、詳しくは次のとおりです。

喫煙 タバコは癌の最大のリスクファクターで、非喫煙者と比べると喫煙者の口腔ガン発生率は約7倍も高い
飲酒 喫煙と合わせて飲酒の機会が多い人は、発ガン性物質がアルコールで溶けて粘膜に作用するため、口腔ガンのリスクが高くなる
その他 口内の清掃不良や虫歯の放置、合わない入れ歯による慢性的な刺激で口腔ガンに繋がる恐れがある

もちろん、原因不明の口臭が発生しているからといって、口腔ガンを疑わなくても大丈夫です。

それでも、口腔ガンは初期段階で痛みが少なくて発見が遅れやすいため、口臭に加えて舌や歯肉の盛り上がりや硬いしこりができている方は、早めに専門医を受診して症状を診てもらうようにしましょう。

大腸癌が原因で口臭が酷くなるケースもあり!

口臭の症状が悪化するのは、口腔ガンだけではありません。

大腸癌が原因で口臭が酷くなるケースも意外と多く、「インドールやスカトールの腐敗臭がする」という方は要注意です。

大腸癌以外にも胃腸疾患や便秘も口臭の大きな原因で、その理由をまとめてみました。

  1. 胃腸で食べ物が消化されずに滞っていると腐敗が起こる
  2. 食べ物の腐敗でインドールやスカトールなどの悪臭ガスが発生する
  3. 悪臭ガスが血液の中に溶け込んで全身を巡る
  4. 呼気として排出されると口臭が酷くなる

早期の大腸癌では症状はほとんどありませんが、進行していくにつれて便秘と下痢を繰り返したり腸閉塞が引き起こされたりします。

便秘や下痢などの腸内環境の乱れは体内で悪臭ガスが発生しやすいため、口臭の症状が酷くなっても不思議ではありません。

口臭だけでは大腸癌なのかどうか判断できないものの、他にも思い当たる節がある時は早めに病院を受診して専門医の指示を仰いでください。

癌のリスクを減らす5つの健康習慣とは?

癌が原因で口臭の症状が悪化しても、そこまで大きな問題ではありません。

エチケットで不安を抱えている方はいますが、死に至る危険性の方がもっと怖いですよね。

この癌のリスクを減らすに当たり、次の5つの健康習慣が大事だと考えられています。

    癌のリスクを減らす5つの健康習慣

  1. 禁煙にチャレンジする
  2. 日々の食生活を見直す
  3. 節酒する(アルコールを控える)
  4. 運動をして身体を動かす
  5. 適正体重をキープする

国立がん研究センターで生活習慣と癌の関係性についての追跡調査を実施したところ、次のようなデータが出ていました。

参考

  • 5つの健康習慣のうち0または1つのみを実践した場合の癌のリスクを100と仮定する
  • 2つを実践すると男性と女性それぞれ86%まで癌のリスクが低下する
  • 3つを実践すると男性で72%、女性で73%まで癌のリスクが低下する
  • 4つを実践すると男性で61%、女性で68%まで癌のリスクが低下する
  • 5つを実践すると男性で57%、女性で63%まで癌のリスクが低下する

参考:国立がん研究センター がん情報サービス

遺伝や体質による影響も少なからずあるものの、規則正しい生活を送り続けるだけでも癌を発症するリスクを抑えられるわけです。

禁煙したり食生活を見直したりするのは、健康体の維持に加えて口臭を和らげる効果もあります。

口臭も日々の生活習慣と深く関わっていますので、「バランスの良い食事をとっているのか?」「運動をして身体を動かしているのか?」と自分の生活を今一度見直してみてください。